当院では、虫歯や歯周病を防ぐための定期検診や予防歯科を推奨しています。以下は、予防歯科で主に行っている当院の施術方法です。
PMTC(歯の表面のクリーニング)
PMTCと呼ばれる歯の表面のクリーニングは、目に見える歯垢や汚れを落とすだけでなく、目に見えないネバネバの細菌である「バイオフィルム」を機械的に落とす効果もあります。
このバイオフィルムはやっかいな存在で、自分で保護膜を作り普段の歯磨きでは落とせない状態を作りだし、虫歯や歯周病の原因菌を住まわせてしまいます。ですので見た目は歯垢などの汚れが付いていなくても、定期的に歯科医院でこのPMTCによるクリーニングを受けることが将来的な歯の予防に大切なことです。
同時に施術後は歯がツルツルになり気持ちの良い印象も得られますので、エステ感覚でPMTCをお受けになられる方も増えてきています。普段歯磨きをしているのにすぐお口の中がネバネバ感じる方などはご相談ください。
着色汚れ(ステイン)の除去「エアフロー」
ジェットクリーニングとも呼ばれ、歯の着色汚れを効率的に除去します。上記PMTCで時間がかかる汚れ落としも強力に隅々まで除去が容易になります。
レモンフレーバーのパウダーと水と空気を混ぜたジェット噴射機能を利用します。こーに―やお茶、ワインやタバコなどの嗜好品を好まれる方で、歯の汚れや着色が気になるという方はお問い合わせ下さい。
歯石除去(SRP)
費用:3割負担で約3,000円
保険診療です。歯の本数、指導説明で料金が変わります。
目に見える歯石から歯のすき間にこびりついている頑固な歯石まで除去を行っております。スケーリング&ルートプレーニング(SRP)とも呼ばれる歯石除去の方法で、歯科医院の専用のスケーラーと呼ばれる器具で除去したあとに、再度歯石が付きにくくなるように歯の表面を滑らかにしていきます。
歯石は、歯周病原因菌の住み家となり、歯ぐきに炎症を起こさせて、歯を支えている骨(歯槽骨)を徐々に下げていきます。歯がグラグラしたり最悪は抜け落ちたりしてしまう前に歯石除去による歯周病予防をおすすめいたします。
PMTC/SRPの治療内容・リスク副作用などについて
ここでは、医療広告ガイドラインに基づき、歯科治療におけるPMTC/SRP治療についての治療内容・リスク・副作用について記述いたします。
治療内容・このようなケースに
歯の表面に研磨剤ペーストを付けて、ラバー(ゴム)状のカップやチップ、ポリッシングブラシ等で歯に付着した着色汚れや歯垢(プラーク)、歯石などを除去し、見た目の改善や虫歯・歯周病の予防を促す施術方法。国家資格を有した歯科医師または歯科衛生士が施術を担当します。
健康保険と自費の適用について
当院のPMTC/SRP治療は、健康保険対象です。
未承認医薬品、医療機器等の使用の有無
当院では、PMTC/SRP治療において国内で承認されていない未承認医薬品、医療機器等を使用しておりません。
リスク・副作用
- 歯科医院でのクリーニングだけでは、虫歯・歯周病の予防はできません。日々のご自宅でのブラッシングも大切となります。
- 歯と歯ぐきの境目に歯石が多く付着している方は、歯石除去後、多少の出血が見られることがあります。多くの場合、クリーニング後は、すぐに出血はおさまり、1~2日で歯茎は治癒していきます。
- 歯茎の腫れや歯肉炎のある方は、器具があたることにより、痛みや出血をともなうことがあります。
- 着色汚れ(ステイン)や歯垢・歯石はクリーニング後に再付着することもあります。定期的な受診をおすすめいたします。
フッ素
▲フッ素
フッ素を塗布することにより、歯質を強化し、虫歯予防をします。子どものフッ素は無料で行っております。
大人の場合、歯の状態によってはフッ素を塗布しても効果のない場合がありますので、適応の方だけになります。
TBI(ブラッシング指導)
▲ブラッシング指導
TBIは国家資格を持った歯科衛生士によるブラッシング指導のことです。歯磨きなんて自分で出来る」と思われる方もいるかもしれませんが、多くの方が間違ったブラッシングの仕方をしており、歯科衛生士の歯磨きの指導に「今までのやり方と全然違う」と驚かれる方も少なくありません。
ご自身で普段磨けていない場所の発見につがることもあり、セルフケアのモチベーション向上にもつながります。