当院では、歯ぐきが下がったり痩せたりした場合に、歯ぐきのボリュームを取り戻す移植・再生治療を行っております。まずはその歯肉が後退した原因を診断し、その症状に合わせて適切な処置をしていきます。症例により、歯茎の再生は難しい場合もありますが、まずは一度お問い合わせください。
行っている治療の方法
歯ぐきの移植(CTG/FGG法)
遊離歯肉移植術(ゆうりしにくいしょくじゅつ)と呼ばれる歯ぐきの移植治療です。ご自身の上あごの裏の歯肉を下がった歯ぐきにあてがって縫合しボリュームを取り戻す方法です。人工の材料と違い、自分の歯肉を移植に使用するので安全な治療方法です。
こんな方に
- 歯の根元が一部露出して、歯がしみることがある
- 歯が全体的に長くなてきたような気がする
- 歯ぐきの高さやボリュームが以前に比べてなくなった
- 笑ったときなどに歯ぐきが下がっていて審美的に気になる
- 矯正歯科治療後に前歯が長くなったような気がする
歯茎が下がる原因
- 歯周病(歯槽膿漏)
- 歯石による歯ぐきの炎症が続くもの
- 過度な力をかけたブラッシング
- 咬み合わせの不良(一部分に歯が強く当たるとその歯ぐきが下がってきます)
- 矯正歯科治療の影響
特に多いのは、歯茎が全体的に下がってくる歯周病を原因とするものです。歯周病は基本的に進行を止めることはできても、歯茎の高さを取り戻す根本的な治療方法は見つかっていません。早期診断・早期治療が大切となります。
歯ぐきの移植(CTG/FGG)治療の内容・リスク副作用
ここでは、医療広告ガイドラインに基づき、歯ぐきの移植(CTG/FGG)治療についての治療内容・リスク・副作用について記述いたします。
治療内容
歯ぐき・歯肉が下がった場所に、患者さんご自身の口蓋から歯肉を切除し、切除した歯肉を歯ぐきに移植・縫合し治癒させ、歯ぐきのボリュームや高さを回復し、見た目や知覚過敏などの症状を改善させる治療。
健康保険と自費の適用、費用について
歯ぐきの移植(CTG/FGG)治療は、自費診療となり健康保険対象外です。
- 費用:5万~15万円(税別)
承認医薬品、医療機器等の使用の有無
当院では、歯ぐきの移植(CTG/FGG)治療において国内で承認されていない未承認医薬品、医療機器等を使用しておりません。
リスク・副作用
- 歯ぐきの移植(CTG/FGG)治療は外科手術を伴います。
- 術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
- 治療後、移植元の口蓋と移植先の歯ぐきがしっかりと治癒するまで1中間~1ヶ月間の治癒期間が必要です。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、歯ぐきの移植治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方、喫煙者の方は、歯ぐきの移植治療がすぐにできない事があります。
- 術後は患部の感染により移植した歯肉が付かないことがあります。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、治癒を待ちます。
- お身体の状態や細菌感染により、移植した歯肉と元の歯ぐきが結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
- 成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方は歯ぐきの移植治療が受けられません。